■ もちろん平均的な給料は必要
当たり前ですが、誰だって生活していかなければなりません。働く理由の一つに生活していく上で必要な資金を稼ぐ目的は無視できませんし、会社側はそれを支援せねばなりません。
収入が全てではない…といった議論以前に、あらゆる商品やサービスの多くは平均的な収入の顧客をターゲットに設定していますので、平均的な収入無しには手が届きにくいものが多くなります。
人間の欲は見るものから入ってくるものですので、いくら綺麗事を言ってもひもじい思いはさけられません。
■ 福利厚生にも着目する
福利厚生は会社側から支給される給与のうちで非金銭的なものの総称を言います。(例えば有給休暇も立派な給料であるとも言えます。日給1万円の方がいたら、一日中の労働が無くても給料を貰える…だとしたら、通常の給料に1万円プラスで支給されている…と捉える事もできます)
接骨院や治療院業界で言えば技術ないし勉強会なども該当しますね。有給休暇や各種手当、慰安旅行などは見学などの時に予め詳しく聞いておいた方がいいでしょう。有給休暇が与えられてても実際には休みを取れる様な状況・雰囲気じゃない…とか、慰安旅行と言っても自費で行く事になっている…なんて話はよく聞く話ですから。
■ 本当にやりたい仕事を喜びを感じながらできているか
あえて逆に言えば接骨院や整体院に就職しようとするのに給与面だけで決めてしまうのは本当にもったいない事なんです。
例えば「積極的に治療をしていきたい…」との希望を持っているのに高齢者の歩行訓練ばかりやる事になれば、いくら給料が高くても辛くなってしまう人もいるはずです。介護施設で高齢者に対して行うのは自立支援という概念であって、寝たきりにならない様に現状を維持する…という考えの元に行われるものです。その考え方は至極真っ当で社会にとって必要な概念ですので何の問題もありません。私が問うているのは、あなたがその仕事に従事したいか否か…という一点のみです。
自分の心底やりたい…と思いながら行う施術であれば、相手の受け取り方も大きく違うはずです。本当の自分の欲求に向き合って、それを実現する過程で生まれるサービスこそ至上の価値があるものだと私は思います。